子供が死んだ。頑張って治療をしたけれど、死んでしまった。


「名前も聞けなかったな」


名のない墓の前で私が立っていると、ルルーシュがいつのまにか後ろに居た。ルルーシュっていうか、ゼロなんだけど。急いで目を擦って、そうしたらルルーシュは私の隣に来て、しゃがんでお墓を撫でた。手袋くらい外しなさいよばか。


「しゃべれなかったから、しょうがないわよ」

「字も書けなかったしな」

「十分な教育なんてイレブンには受けさせてもらえないのよ。ニホンゴ、シャベルダケデ、セイイッパイ」


皮肉に言ってやるけど、ルルーシュは笑いもしない。笑いなさいよ、気を使いなさいよ、私を、惨めにさせないでよ!


「カレン、お前のせいじゃない」

「・・・・・・・・・」

「あそこで、よけてなかったら、お前が死んでいた」

「・・・でも、この子は死ななかった」


私が殺したようなものなのよ、この子は。可哀想だった。女の子なのに、髪の毛はすべて焼けちゃって。なんであんなところに居たんだろう?って思って、きっと親とはぐれたか、捨てられたかなんだろうなって思った。不幸せ。どうせ、人間扱い、今までされなかったんだろう。私は、声をかけることしかできなかった。私には命を救う力なんてないの。ただ、悪夢に乗って、破壊をするだけ。そこから新しく何かが生まれるって、そんなちっぽけな望みを抱いて、壊すだけなのよ。作るのは、あんたの仕事でしょ、ルルーシュ!


「・・・泣くな」

「泣いてないわよ」

「そうか」


なんでルルーシュなんかがモテるか分からない。気のひとつも使えない男なのに。そんなんじゃ、女も抱けないわよ